薬剤師歴15年40代女性の転職体験談

薬剤師の資格を取得してから最初に就職をしたのは地元の総合病院でした。

昔から就職は地元にしたいと強く思っていましたし、そこで多くの患者さんを助ける医療の仕事をしたいとも希望していたので、新卒で大きな病院に入ることができたのは本当に運がよかったと思います。

ですがそうした理想とは裏腹に、実際の病院内の業務はかなり厳しく体力的にきついと感じることもよくありました。

病院内の薬剤師の仕事は、病棟に入院している患者さんなどのために院内で処方される薬を出すことなのですが、これが場合によっては連勤で夜勤をしなくてはいけなかったり、忙しい時期にはほとんど家に帰ることができないということもあったのです。

若い時期はそれでも将来のためと思い必死で毎日の業務をこなしてきたのですが、30代になった頃から疲れが完全にとれず、強いだるさを感じながら仕事をするようなことが増えてきました。

そんなとき季節の変わり目に体調を崩してしまい「このまま定年まで働くことはできるんだろうか?」という漠然とした不安を初めて感じたのでした。

年齢的に厳しいと思ってきた転職ですが

その病院は大きな組織が母体となっていたこともあって、福利厚生の制度はしっかりと整っていました。

ですので私は結婚後に妊娠したときに産休と育休を取得し、明けてからも同じように院内での業務を続けてきました。

院内での仕事は相変わらず忙しいものだったのですが、長く勤務をしていく中で見えてきたのは院内薬剤師という立場の限界でした。

同じ院内のスタッフでも、医師や検査技師、看護師といった人たちはキャリアを伸ばしながら院内の管理職や診療科の責任者を目指すことができていたのに対し、薬剤師は全体の人数も少ないこともあってせいぜい薬剤部長が最終到達点なんだということがわかったのです。

もちろん全国にある病院の中には薬剤部の立場が高い位置にあるところもあるでしょうが、私の職場はそうではなかったようで、そのことが長年勤務をしてきた病院への愛着心を薄れさせてしまうことになりました。

しかし転職を考えるようになった時には既に40代を目前としており、転職が難しいとされる35歳以降にすっかり入り込んでしまっていました。

果たしてこんな年齢からでも転職をすることができるんだろうかと思いながらも薬剤師向けの求人サービスを探していたところ、現在の勤務先の求人票を見かけました。

あっさり2ヶ月でできてしまった転職

私が利用をしたのは薬剤師専門の人材紹介サービスで、最初に会員登録をすることで希望にあった求人を案内してもらえるという内容になっていました。

最初に面談をしたときに「子供がいるので休日をしっかり取りたい」「残業が少ないところがよい」「できるだけ自宅の近くで」といった年齢にしてはわがままかな?と思えるほどのたくさんの条件を並べたところ、あっさりと「それならよい求人があります」とすぐに案内を受けることができました。

タイミングもあったのかもしれませんが、自宅の近くの診療所の調剤薬局でたまたま欠員が出ており、そこでは年齢は関係なく募集が出されていました。

病院と違って開院時間の決まっている診療所の近くの調剤薬局ということで就業時間も短く、また以前までの職歴をそのまま業務に生かすことができることがわかり、すぐにそこへ応募を決めました。

実際に行動に移してみるまでは難しく感じていた転職活動ですが、終わってみれば全部合わせても2ヶ月足らずで済んでしまっています。

案ずるより産むが易しとは言いますが、薬剤師という資格は自分で思っていたよりもずっと就職に強みを持っていたということでしょうね。