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薬剤師転職ステーション

  • 20代薬剤師に必要なスキルとキャリアパス

    20代の薬剤師にしかできないことがある!

    薬剤師業界というのは平均転職回数が多く、何度でもキャリアの築き直しができるというところに大きなメリットがあるところです。
    しかし他にもいくらでも働く場所があるからという甘えをいつまでも持っているようでは、将来に渡る薬剤師としてのキャリアを身につけることはできません。

    薬剤師として将来どういった働き方をしていくことができるかということは、20代のうちにどういった経験をしたかによって決まるといっても過言ではないからです。

    薬剤師としてのキャリアをスタートさせることができるのは既に20代も半ばになってからのことですが、この最初の数年にどういった仕事を経験したかということがその後の進路に大きな影響を与えてきます。
    薬剤師という仕事は生涯勉強という新しい情報に敏感に反応する姿勢が求められますが、より若い時期にそれができていたかによりその後数十年の働き方も変わってくるのです。

    薬剤の分野における自分の適性を見極める

    薬剤師の生涯キャリアは非常に多岐にわたっており、自分の適性によって選べる場所がかなり変わってきます。
    それは言い換えれば自分の適性が何であるかということがわかっていないと、ただ分岐だけが多く自分にとって何が適しているかがわかりにくくなってしまうということでもあります。

    薬剤に関する知識があるということは必須条件としても、そこに「多くの人と接して助けたい」「お店を運営して売上を上げたい」「新薬を開発する研究をしたい」といったような気持のうちどれを強く思って仕事をしてきたかがプラスαとしてのスキルになります。

    20代の頃というのは記憶力も高く体力的にも無理がきくので、つい目先の収入が多い職場にばかり目が行ってしまいます。
    ですが長い目で見た時、本当に薬剤師としてのスキルを生かしていけるのは40代になってからです。

    これから薬剤師業界で活躍したいという人には、短期的ではなく長期的なキャリアを意識したスキルアップをぜひやっていってもらいたいと思っています。

  • 薬剤師の歴史

    日本における薬剤師のはじまり

    薬剤師という仕事を理解してもらうために、まずは日本における薬剤師の歴史について知ってもらいたいと思います。
    日本では江戸時代まで医学の主流とされてきたのは世界三大医学のうち「東洋医学」とされるものであり、そちらでは治療の多くは漢方薬によって行っていました。

    そのため明治時代以前までは医師とはすなわち薬剤師という意識が強く、病気や怪我を診療する医師がその場で薬(漢方薬)を調合して与えるという方法が一般的に取られてきました。

    大転換が起こったのは明治時代以降の欧米の医学が入ってきた時期で、それまでの方法とは全く異なる科学に基づく医学をすることにより医薬分業という概念が初めて生じることとなりました。

    ちなみに西洋医学の本場欧州では過去に政治的中心人物が毒殺されるという事件が相次いだということもあり、薬剤師という身分は早くから確立しており、それが「毒物」であるかどうかについて見分ける重要な役職として扱われてきました。

    明治期にできた「薬舗主」という仕事

    日本における初の薬剤師が生まれたのは1874年(明治7)年の医制が導入されたときで、このとき「薬舗主」という薬の調剤を専門に扱う仕事が作られました。
    のちに1889年(明治22年)に現在の薬事法のもとになる法律ができたことで初めて「薬剤師」という名称が登場します。

    明治以降に急速に普及した西洋医学ですが、明治期の熱心な医制改革にもかかわらず医薬分業という概念はあまり一般に広がることはなかったようです。

    それまで薬によって患者を治してきた医師はその後西洋医学を学ぶ医師にとって代わられることになりましたが、従来の「医師が治る薬を出してくれる」というイメージは広く世間に持たれていたことにより現在にまでなお日本における医薬分業は道半ばという形になっています。

  • 40代薬剤師が活躍する仕事場

    薬剤師としての40代は再スタートの好機

    一般の会社員における40代というのは、ようやく下積みの時代が終わり管理職やマネジメント職として自分のキャリアを実現できる時期です。
    薬剤師にとっても40代というのは非常に重要な時期であり、その企業内でのステップアップや他業種への転職など複数のルートを選択することができます。

    これは薬剤師という仕事が特殊な知識を必要とする専門職であるということと、転職をする薬剤師たちを前提に受け皿を作っている企業が多いということに関係しています。

    薬剤師としてのキャリアをスタートさせることができるのは最短でも24歳からであり、そこから実務経験を重ねてようやく一人前の薬剤師としての仕事ができるようになります。
    薬剤師という資格で転職ができる仕事は多いですが、その中には単に資格があるだけでは足りず特定の業務を経験しているということが条件になっているものも少なくありません。

    仕事を覚え自分なりの薬剤師としての立ち位置を確立することができるのは40代くらいになってからという人が多いので、そこからのキャリアについてはぜひ一人ひとり真剣に考えていってもらいたいところです。

    思い切った民間企業への転職が増えています

    薬剤師としての就職先で最も多いのは調剤薬局ですが、それらの多くは個人開業として行っている小さな企業です。
    ですのでそちらに勤務する人の多くもまた同じように「将来は自分でお店を作りたい」と思って仕事をしていたりします。

    美容師などでもそうなのですがそうしたやり方はお店の数が社会全体で少ない成長期にはよいのですが、現在のように既に多くの店・企業が出店している中においては新たに独立しても必ず成功できるという確証はありません。
    むしろ既に常連のついているお店に負けてしまい自分で開業することすら難しいということもあります。

    そこで近年増えているのが調剤の現場から離れた転職です。
    企業内で勤務する企業薬剤師や、治験などを行う製薬会社スタッフ、ドラッグストア店長などは薬剤師の資格とはまた別の能力が問われる仕事です。

    ですがこうした仕事はまだまだ成りてが全体的に少なく、能力次第でかなりの高給をのぞむことができるチャンスのある仕事です。
    40代以降にもう一度キャリア積み上げをするという意味でそうしたキャリアの転向はとてもおすすめできます。

  • 疑義照会の重要性

    処方箋に対しての最終的な責任者としての役割

    日本における薬剤師の役目は、医師によって出された処方箋に従って必要な薬を患者さんに出していくというものです。
    これは過去には調剤は病院内でのみ行われることとなっていた時期にはほぼ流れ作業的に書いてある内容に従って出すものということになっていたことです。

    ですが日本において「薬害」の問題が大きくクローズアップされるようになったことにより、単なる薬を出す作業担当者としての薬剤師ではなく、主体的にその薬の良し悪しを判断する専門的役職としての薬剤師が社会的に求められるようになりました。

    現在では病院内薬剤部は入院患者や院内で処方される薬品のみの取り扱いをすることとなっており、外来患者に対して出される処方箋の調剤は外部の調剤薬局などの薬剤師が独立して担当することになっています。

    そうした医薬分業によって可能になったことの一つに「疑義照会」というものがあります。
    「疑義照会」とは発行された処方箋について薬剤師が内容に疑問があった場合その担当医師に対して問い合わせをするということです。

    「疑義」とは例えばその薬品の分量が間違っているのではないかと思われるケースや、その患者さんが他に服用している薬がある場合に飲み合わせに問題があるのではないかと思われるような場合のことです。

    他にもそれをそのまま処方することにより何らかの問題が起こると思われる場合にはどんなことでも薬剤師は医師に確認をとることができるとされています。

    努力ではなく義務として行うべきこと

    この「疑義照会」は、薬剤師がやってもやらなくてもよい努力項目というわけではありません。
    薬剤師という資格について定めた薬剤師法では第24条に「処方箋に疑わしい点があるときには、(中略)その疑わしい点を確かめた後でなければ、これを調剤してはならない」というふうに定められています。

    つまり言い換えるなら、もし手元に渡された処方箋の中に何か少しでも疑問に思える点があった場合にはそれを確認しないことは薬剤師としての義務違反ということです。

    過去の薬害事件の多くはこうした処方箋どおりにそのまま使用してしまったがために起こったというケースが非常に多く、そうした事件が相次いだがために医薬分業の動きが日本国内で急速に広がったと言ってもいいくらいです。

    若い薬剤師にとっては過去の薬害事件はリアルタイムで見ていない分実感のないことかもしれませんが、その結果として起こる事態の大きさは現在活躍中の中堅以上の薬剤師ならばよく知っていることです。
    面倒とは思わず小さなことでも確認するという姿勢は、年代にかかわらず多くの薬剤師に持ってもらいたい心がけです。